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二人の母の日【母の日の深イイ話】

二人の母の日

二人の母の日

55歳を迎える私は、自分の奥さんの誕生日や記念日には、結構贅沢に祝ってきたと自負している。

港を周遊するディナークルーズに出たり、ミシュランの星を獲得したレストランに行ったり。
屈託なく喜んでくれる嫁の顔を見るのが好きだから。

しかし、“祝う”ことと、“感謝”は、伝えるべき気持ちが違うと思い始めてきているこの頃。

嫁には20~30代、私の稼ぎの少ないなかでだいぶ苦労をかけてきた。
いま子供たちが大手を振って社会に出て行けたのも彼女のおかげだと思っている。
その素直な感謝の気持ちを届けるのは、なかなかタイミングがなかったけど、 今回の母の日はしっかり届けようと思う。

毎年、何もやってこなかったから。
結婚してから30年間、定年まであと5年だが、支えてきてくれた感謝の気持ちを伝えて、 いつもとは違う1日を2人で過ごしたい。
内心では、定年後に楽しく2人で生活ができるように潤滑油にもなってくれるだろう、 という戦略もあるが。

きっかけでいえば、昨年、社会人になって上京した息子から母の日に花束が届いたこと。
「あいつやるな」と、初めて、男として負けた気がした。
今回は合わせて亡くなった母にも贈ろう。
どうやら、「母の日の由来」は亡くなった母親に、 白いカーネーションを贈ることから始まったらしい。

私の嫁が元気なうちは、息子もまだ真似できないところだし(笑)。

仏壇に白いカーネーション、 ちょっとミスマッチな気もするけど、由来がわかればそれはそれで情緒がある気もする。

私の2人の母さんに、いままでありがとう、そしてこれからも宜しく。

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