くちなしの花言葉は「喜びを運ぶ・胸に秘めた愛・清潔・優雅・洗練」です。
くちなしの自生地は台湾やインドシナなどを含む中国~日本西部です。
6~7月に5cmほどの純白で美しい花を咲かせ、甘美な香りを辺り一面に漂わせます。
初夏の風に運ばれてくる心地良い香りは、「喜びを運ぶ」と言う花言葉がぴったりです。
くちなしの花をアメリカでは男の子が初めてのダンスパーティーで女の子を誘う時、胸飾りとしてプレゼントすると言われています。
ロマンティックな香りで女の子の心を誘惑し「胸に秘めた愛」をくちなしに託しているのかもしれません。
くちなしは花が咲き終わると光沢がかったオレンジ色の実をつけます。
くちなしの名前の由来は諸説あり、熟しても実が割れないから「口無し」と言う説や、実の先端にくちばしのようなガクがあり、実を梨に見立てた「くち梨」と言う説など、実の形や性質から色々な説が考えられています。
乾燥させた実は漢方薬に使われ、生薬名として山梔子(さんしし)と呼ばれています。
またこの実は着色料としても使用され、繊維や食品を黄色に染めるものに使われています。
くちなしで染められた食品には栗きんとんやたくあんなどがあり、繊維を染めたものには皇太子が儀式で着用する装束が知られています。
装束に使われる黄丹色(おうだんしょく)は輝くようなオレンジ色で昇る旭を象徴する色とされています。
黄男色はくちなしやベニバナなどから作られ、天皇以外は誰も使用することが出来ない絶対禁色とされています。
花言葉の「優雅」や「洗練」は格式が高い色からつけられたのかもしれません。。