本の好きなお母さんなら、日頃の感謝を込めて、母の日に心に染みる絵本を贈るのはいかがでしょうか。お母さんも日常の生活から少し離れて、絵本に癒されるのではないでしょうか。おとなが読みたくなる、心温まるやさしい絵本をご紹介します。
1. 「花の神殿」
イギリスの水彩画家、パトリシア・ウィッティカーの描くステキな7つの花束と詩が溢れ出る絵本です。ページを開くと、ペーパークラフトの美しい花束がとび出し、一時イングリッシュガーデンに迷い込んだような気分になります。ワーズワースやエミリー・ディキンソンの詩が添えられています。お母さんも日常の疲れを忘れて和むことができそうな絵本ですね。
「花の神殿―恋人たちの時間」
キース・モーズレー 著/パトリシア・ウィットカー 絵/三村 寛子 訳
http://www.amazon.co.jp/dp/449920688X
2. 「たいせつなこと」
1949年に出版され、半世紀も読み継がれ愛されてきた絵本です。タイトル通り、「たいせつなこと」とは何かを、ひとつひとつの「もの」の中に気付かされる一冊です。「スプーンにとって大切なのは、それを使うと上手に食べられるということ」からはじまり、「あなた」へと続きます。立ち止まって、草や木の風にそよぐ音に耳を傾けたくなります。
「たいせつなこと」
マーガレット・ワイズ・ブラウン 著 レナード・ワイスガード 絵 /うちだ ややこ 訳
http://www.amazon.co.jp/dp/4577022885
3 「ちいさなあなたへ」
母になった日を思い出させられる一冊です。その小さな命が授かった喜びいっぱいの日から、愛おしみながら育て、少しずつ大きくなっていく「あなた」をあたたかく見守る姿を、お母さんは自分の姿と重ねるかもしれませんね。お母さんの思いを感じています、感謝していますという思いを込めて贈りたい絵本です。
「ちいさなあなたへ」
アリスン・マギー 著 ピーター・レイノルズ 絵
http://www.amazon.co.jp/dp/4072559938
4. 「かしの木の子もりうた」
愛おしい我が子が生まれ、成長するにつれ腕白ぶりに手を焼く自分がいて、でも、独り立ちする息子に思いを馳せる、そんなどの親でも味わう喜びや切なさを表現した絵本です。子育て真っ最中の人には、はっと我に返るきっかけに、子育てが一段落した人には、あの頃を思い出させてくれる一冊になるでしょう。
「かしの木の子もりうた Love you forever 」
細谷 亮太 著/いせ ひでこ 絵/ロバート・マンチ 原作
http://www.amazon.co.jp/dp/426580201X
5. 「ぶどう酒びんのふしぎな旅」
なんと、影絵作家・藤城 清治さん、86歳の作品です。年齢を重ねられて、さらに繊細さ、美しさを増した芸術と言える影絵は、見ているだけでも価値のある一冊です。アンデルセンの童話の「びんの首」をもとに作られました。一本のぶどう酒びんの一生になぞらえた人生の喜び、悲しみを、自分と重ね合わせ、じっくりと見たい絵本ですね。
「ぶどう酒びんのふしぎな旅」
藤城 清治 著/ハンス.クリスチャン・アンデルセン 原著/町田 仁 訳
http://www.amazon.co.jp/dp/4061324241
母の日のプレゼントは、本の好きなお母さんに絵本を贈るのもいいですね。お母さんが自分を大切に育ててくれたこと、いつも見守ってくれたこと、手を差し伸べてくれたことへの感謝の気持ちを込めて、心に染みわたる、やさしく美しい絵本はいかがでしょうか。