母の日の贈り物と言えば、カーネーションが思い浮かぶ人が多いでしょう。中には、他の贈り物にカーネーションを添えて贈るという人もいるようです。また、カーネーションだけにこだわらず、さまざまな花から自由に選んで贈る人もいます。そこで、花屋で贈り物を選ぶ際の、花選びのポイントをご紹介します。
☆まずは、形から!贈り方のスタイルを選ぼう!
花を贈るスタイルとしては、一般的に、花束、アレンジメント、プリザーブドフラワーがあります。花束とは、生花を切花にし、束ねて包装したものです。ラッピングによって、とても華やかに見えるため、お祝いの席などで多く利用されます。アレンジメントフラワーは、籠や箱、鉢などに入った吸水スポンジに切花を挿し、アレンジしたものです。花瓶が不要で、水あげは吸水スポンジに水を足すだけで良いため、手間がかからないメリットがあります。プリザーブドフラワーとは、生花を特殊な液に浸すことで水分を抜き、半永久的に生花のような状態を保てるように手を加えた花のことです。お値段は同じ種類の生花に比べて高くなってはいますが、手間いらずで、ずっと枯れずに楽しめるという点が大きな魅力です。忙しいお母さんには手間のかからないものを、花好きのお母さんには、いずれは散ってしまうという意味で一番贅沢とも言える、生花を選んであげると良いでしょう。
☆花の種類を選ぼう!選ぶ際には何を基準に選べばよい?
花の種類にはさまざまなものがありますが、定番のカーネーションは必ず贈りたいという人が多いでしょう。カーネーションを選ぶ際のポイントは、色です。母の日の定番カラー、赤色のほかにも多種の色があります。それぞれの色には、花言葉があり、意味があります。たとえば、定番の赤いカーネーションの花言葉は、「母への愛」です。シンプルでありながら母の日らしい花言葉と言えるでしょう。ピンクには、「感謝」という花言葉があります。青には、「永遠の幸福」、紫には、「誇り」という意味があります。
カーネーション以外の花を選ぶなら、花言葉から選んでみると良いでしょう、たとえば、かわいらしい形をしたチューリップは、「思いやり」「博愛」という花言葉です。贈り物として人気の高いガーベラの中でもピンクには、「崇高美」、黄色には、「究極美」「究極愛」「親しみやすさ」の意味があり、大切なお母さんに贈るにはぴったりの花と言えるでしょう。
☆ここに注意!定番カーネーションにもタブーが!?
カーネーションの花自体の花言葉は、「無垢で深い愛」ですので、お母さんへの愛を伝えたい場合、どの色を贈っても良いように思ってしまいますが、同じ「愛」でも、贈る状況を選ばなくてはいけないものもあります。それが、濃い赤色、黄色、白です。濃い赤色には、「私の心に哀しみを」という花言葉があります。お母さんを喜ばせたいという日には不釣合いなものと言えるでしょう。黄色のカーネーションには、「嫉妬」「軽蔑」という花言葉があり、感謝する日らしからぬ意味が含まれています。また、白のカーネーションには、「あなたへの愛は生きている」という花言葉があり、もともと、亡くなったお母さんに贈る習慣がありますので、生きているお母さんに贈るには、失礼とも言えます。贈る相手が好きな色を基準に選ぶことも大切ですが、花言葉に詳しいお母さんや、結婚後初めて贈る義理のお母さんへの贈り物の際には、注意が必要かもしれません。