お茶を母の日ギフトに選ぶ時、何を基準にして選んでいますか?
種類、産地、銘柄など選ぶ基準は色々とありますよね。
お茶には日本三大茶と呼ばれる日本を代表する銘ブランドがあります。
日本一のお茶処「静岡茶」、高い品質を誇る「宇治茶」、希少性がある「狭山茶」。
お茶をあまり知らないお母さんでも一度は聞いたことがあるでしょう。
日本三大茶の中から母の日のお茶ギフトを選べば、お茶を日頃から飲まないお母さんにも親しみやすいし、きっと喜んでもらえるでしょう。
日本三大茶の香りや味の特徴を紹介しますので、お母さんの好みに合うお茶を見つけてみてくださいね。
【静岡茶】
静岡茶はその名前からもわかるように静岡県で生産されたお茶です。
国内で40%以上の生産量を誇る日本最大のお茶の産地で、地域によっては掛川茶や菊川茶、富士茶など、産地を限定した名称で呼ばれるブランドもあります。
静岡茶は通常の時間よりじっくりと長く蒸された「深蒸し茶」が特徴で、長い時間蒸されて茶葉が細かくなった分旨みとコクが凝縮されています。
形がつぶれていて粉も多く入っていますが、このつぶれている葉や粉にマイルドで濃厚な味が隠されています。
静岡茶には「やぶ北ブレンド」のCMで知られている「やぶきた」品種が使われていていることが多く、熱湯を入れても風味が損なわれない特徴もあります。
一般的なお茶は熱湯を入れると味が損なわれてしまうので、お湯を冷ましている時間がない忙しいお母さんにも、静岡茶なら美味しいお茶を飲んでいただけることでしょう。
お茶にこだわりを持っているお母さんには、上質な渋みと甘みが感じられる川根茶や本山茶などの高級茶が喜ばれるでしょう。
【宇治茶】
宇治茶は茶碗の底がしっかりと見えるくらい透明感がある山吹色をした色合いで、口に含むとサッパリとしたお茶の味と苦味が広がり、のどを通る時に旨みと甘みが残ります。
静岡茶が「深蒸し茶」に対して宇治茶は「浅蒸し茶」と呼ばれていて、茶葉がしっかりと締まり、粉や茎がしっかりと抜かれていて、湯呑の下に茶葉が残りません。
宇治茶は京都の南部に位置する宇治市を中心に、その周辺の奈良・滋賀・三重で育てられた茶葉を、宇治地域に由来する秘伝の製法で作られています。
宇治茶の栽培地域は夜間の温度差により霧が発生しやすく、降水量にも恵まれていて良質なお茶が育ちます。
良質な茶葉を使い秘伝の製法で作られたお茶は、上品で奥深い香りが楽しめる高級茶として扱われています。
鎌倉時代から始まった宇治のお茶栽培は、室町時代には皇族の武将が茶園を経営するなど国からも力が注がれ、戦国時代には織田信長や豊臣秀吉にも好まれ愛されていたと言われています。
【狭山茶】
狭山茶の産地では、茶摘みをする際に「色は静岡、香りは宇治、味は狭山でとどめ射す!」と唄われていて、味に定評があり、リピートの声が高いと言われているのが狭山茶です。
狭山茶は静岡茶や宇治茶の産地に比べて冷涼な埼玉県の南西部にある狭山市一帯で育てられています。
寒さに当たってゆっくりと育った葉は厚みがあり、栄養分が多く含まれていると言われています。
この厚みのある茶葉を使い、「狭山火入れ」と呼ばれる秘伝の製法で作られたお茶は、独特な香ばしさがあり甘くて濃厚な味が楽しめます。
一般的な茶葉の収穫は年に3~4回行われますが、狭山茶は年に2回しか行われないため、収穫量が少なくて希少性があります。
また、ほとんどの狭山茶が、お茶の栽培から加工、販売まで、一貫して個人商店によって行われていて、大手のお茶会社で取り扱われることが少ないため、スーパーやデパートでもなかなか入手できません。
意外と知られていない狭山茶ですが、農林水産大臣賞を受賞したり、ローマ法王に献上されるなど、日本を代表して高い評価を受けています。
甘くて濃厚な香りを楽しみたいお母さんにはピッタリな母の日のお茶ギフトになるでしょう。
日本三大茶の違いがわかりましたか?
マイルドでコクが強い「静岡茶」、美しい色合いで喉ごしが良い「宇治茶」、甘くて濃厚な味の「狭山茶」。
銘茶と呼ばれる日本三大茶の中からお母さんが好むお茶を贈って、一緒に美味しいお茶を飲みながら話しに花を咲かせてみてはいかがでしょう。
日本三大茶以外のお茶でも全国には美味しい名産地がたくさんありますよ。
さらにこだわりのお茶を見つけたいときには、こちらのコラムも参考にしてみてくださいね。
⇒名産地から選ぶお茶選びのポイント【母の日に贈りたいお茶選び】
⇒美味しいお茶の入れ方(お茶を入れる手順と注ぎ方)
⇒美味しいお茶の入れ方(お湯の温度と抽出時間)